今日は仕事で国会に行ってきた。
今日は参議院の厚生労働委員会というところの審議を傍聴してきた。

国会というと、NHKでは全体で行われる本会議は放送されるが、委員会と言うのはなかなかわかりにくいかもしれない。
国会の本会議は、全ての議員が集合して議論をする全体会議場で。
国会の仕組みは、いきなり本会議で決定されるわけでもなく、ずっとここでやっているわけではない。
法律決定までの長い道のりは、まずは一つ一つの問題を、それぞれの所轄する委員会で審議を重ねて、そこで多数決の全体の承認を経た議案のみが最終的に国会の本会議、全大会の多数決で決定し、法案の成立という道のりになる。
もちろん、最終的に本会議で反対多数の廃案になることもある。

たとえば、健康保険の問題をやるとすれば、そこを所轄するのは厚生労働委員会というところで、そこでは担当大臣のほか、所轄官庁(ここでは厚生労働省)の役人を相手に各議員が質疑を行い、議論が熟し全体の同意を経たところで議案を本会議に上程するか否かの賛否を多数決で決定するわけだ。
国会法では、国会の会期は150日。この期間に採択が取れなかった場合は、自動的に廃案となる。なぜか?議論が熟さないということは、それだけ国民の同意が無いという判断となるためで、150日という十分な期間に議論が熟さなかったのだから、もう一度国民的な議論をもって国会で審議するべしという、いわば民主主義のルールである。
今回の医療関連法案の問題では、国民負担増は3000万近い国民の反対署名、自民党議員を含む200名以上の議員による反対があり、法案を採決できなかった。そこで小泉内閣は、ルールを捻じ曲げて会期をむりやり延長したのだ。

なかなかNHKでは各政党の代表的な人の質疑しか聞けないが、国会の中には、予算、外務、総務、防衛、国土交通、法務等々さまざまな委員会があり、全ての議員は、いずれかの委員会に属することになっている。
そこでは、最低でも任期中に一回以上何かしらの質問・発言をすることが義務付けられている。確かに、眠ってて税金の無駄遣い議員も多いし、自民党は特に発言をする人は少ない。

際立って国会質問をするのは日本共産党だと思う。彼らの特徴は、労働者や一般家庭の生活のレベルの発言、足で収集した発言をしているような気がする。
頭よさそうなことを言っているようで、ごく当然のことを国会で発言しているのだ。
民主主義の代表者のあるべき一つの姿というか、純粋な議員の活動が見受けられる。
市民団体の署名への協力も圧倒的に数をこなしているし、市民政党ということができる。

自民党・保守党の議員はほとんど質疑をしないのも多いし、大臣のよいしょに勤める議員が多い。小泉内閣に対しては別だが・・・。

社民党や民主党は、まじめな議員も多いが、重箱のすみをつつくような質問しかできない議員も多い。
民主党は、比較的まじめに取り組む若手議員も多いため、なかなか興味深い人たちも多いです。

公明党は例外。発言は多いけど、野党への攻撃や、共産党については、うそも含めて、誹謗中傷発言をよくしているようだ。
日頃の姿勢も、自分の居心地のいいところに擦り寄る姿勢が顕著。

地方議会でよく見られるのは、共産党の提案に議会で反対して、全く同じ法案を公明党が提案して条例を成立される。
しまいには、「実績」宣伝。昨年の選挙でもそういうシーンはよく見られた。
多分、来年の選挙でも見ることができそう。
創価学会の会員を強制動員してやっているようです。暴力事件も報道されました。

自分の目で見ているので、多分確かです。

脱線もそこまで。
そこで現在国民的関心事になっている厚生労働委員会の傍聴に行ってきた。
今日の午後からだが、民主党の議員が質疑をしていたが、現在話題になっている女子医大問題が取り上げられていた。
左側には自民党議員たちは気持ちよさそうに寝ていた。
しかし、彼らの目の覚める出来事が起きた。
議場になにやらウェイターとウェイトレスらしき格好をした男女がお盆を抱えて入室。
そこにあったのはアイスコーヒーとアイスティーらしきもの。これが運ばれたと単に目が覚めたようだ。
まともな審議は耳を傾けず、コーヒーと紅茶には敏感に反応する自民党議員たちの姿は少し受けた。自分も飲みたかった。

みんなも一度は傍聴を。
国会でやってほしいことがあれば、議員室に行って直接陳情することが可能ですよ。
請願権は憲法で保障された権利ですから。

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